2017/01/15

しばれる夜に

 いや~、寒いなんてもんじゃない、「しばれるー」という言葉がぴったりな深夜の新聞配達、無事に終えて帰ってきましたよ。でもね、むかしひとりで行ってきたモスクワの1月に比べたら(冬のモスクワなんてふつう女がひとりで行く場所じゃないよ)、ちっとも寒くない!

 さて、こんな夜は、ワインでも飲みながらジャズでも、といきたいところですが、あえてクラシックを。ユジャ・ワンさんが弾くシューマンの『The Smuggler』。2分弱の短い曲ですが、あたまがよくてすばしこくて飄々としていてかつ魅力的な密輸業者の雰囲気がよく表現されております(なんだそりゃ)。
 
 ユジャ・ワンさんはゲイリー・グラフマンの弟子だということで、つまりホロヴィッツの孫弟子にあたります。技巧がとにかく素晴らしくて、これから、ホロヴィッツのように感情が異常に豊かで聴衆の感性を揺さぶりまくるような歴史に残るピアニストになることを大いに期待。

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