2016/07/07

詩人との邂逅

 
 今日はRちゃんと竹橋の近代美術館へ、詩人の吉増剛造さんの展覧会に行ってきました。会場の中は暗闇で、黒いカーテンで仕切られており、吉増さんの直筆のノートや、カセットテープに録音した「声ノート」、詩的映像、写真、言葉を打ち付けた銅板(1枚目の写真)、新詩集の原稿(のような絵のようなもの)などが展示されていました。Rちゃんとわたしは、吉増さんが旅された地の記録映像を1時間以上も鑑賞し、ちょっとだけ吉増さんの小宇宙に近づけたような気がしました。映像の終わりにいつも吉増さんが「ありがとうございましたー」とカワイイ声で言われるのが、なんだかツボにはまっちゃいました(笑)。
 
 
 2枚目の写真は、吉増さんが録音された「声のコレクション」(カセットテープ)。いろんなひとの声のサンプルがあって、中にはマヤコフスキーとかパステルナークの詩の朗読もあり、すごくすごく聴きたかったです(コレクションの一部は、天井から釣り下がったスピーカーから聴くことができます)。
 あと、吉増さんの原稿だけでなく、吉本隆明の「日時計篇」の原稿が展示されていて、わたしはその詩が大好きなので、興奮してしまいました(吉増さんがいらっしゃったら、どうかコピーさせてくださいとお願いしてしまいそうだった 笑)。
 
 その後、Rちゃんが新鮮なブルーベリーを長谷川龍生先生にお届けしようと言うので、先生のお部屋へ参上。1時間半くらいおしゃべり。
 
 今日は吉増剛造と長谷川龍生、強烈な個性の持ち主と会って、一流の詩人というのは、豊かな小宇宙を持っていることを改めて感じた、学ぶところの多かった、ぜいたくな一日でした。

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