そのひとは、肩に青いインコを乗せてやってきた。その方とは、株式会社サンリクの小山田政幸会長のことだ。ある日、わたしが昼間勤めているパンとケーキのお店に来てくださり、やがて常連さんとなってくださった。店にはいつも奥様や従業員さんといらっしゃり、肩に青いインコの「あおちゃん」を乗せているので、わたしは初め、まるでアンデルセンの童話から出てきたようなひとだと思った。小山田さんはよく、サンリクさんの商品のわかめやもずく、その肥料で作った皮の薄いとびきりおいしいトマトなど、プレゼントしてくださった。今は、息子さんに会社をゆずり、ご自分は、ねこカフェならぬ「インコカフェ」を経営されているという。気さくで、情にあつく、こころあたたかい方である。今日もわかめをいただいた。与えられるばっかりの愛で、わたしは恐縮するばかり。小山田さんは、本当に、天使みたいなひとである。
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