今日は上野まで、若冲展を観に行ってきました。若冲の『動植綵絵』30福は以前1度観たことがあるのですが、今回は釈迦三尊像も加えての元々の持ち主であった相国寺にあったように観られること、それからアメリカの美術収集家のプライスご夫妻の所蔵作品もたくさん展示されること、などとあって、これは行かねばと思って行ってまいりました。
連休だから混むだろうと思い、朝9時前に会場に到着。列は順調に動き、40分ほどで建物へ入ることができたのはラッキーでした。
とにかく今回の見ものは『動植綵絵』! その部屋に入ってすぐ、わたしはお釈迦さまの絵の前で、ぶうちゃんが成仏しますようにと手を合わせてしまいましたよ。つじのぶおさんが、『動植綵絵』は仏画の一種であるとおっしゃっていましたが、わたしはそれをきいて腑に落ちたのでした。これら動物、植物たちは、祈りのために描かれたんですね。そう思うと、泪が出てきます(最近、泪もろいわたくし)。
若冲の絵には、男性・女性の性というかセックスというか、そういうものが一切感じられないんですが、それをなじっても仕方がありません。若冲の祈りはそういうものを超越しちゃってるんですな。こころ鎮めたいとき、若冲の絵が助けになってくれるのかも。だから若冲の絵が今の世に必要とされているんですな。
P.S. 今日はついでに(ついでにとか言っちゃって!)、黒田清輝展にも行ってきました。『湖畔』とか、教科書で見た絵がたくさんあったのですが、なぜかわたしのこころには響いてくるものは皆無でした……(泣)。
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